Shouting Fire in a Crowded Theater

30代・独身・リーマンの視点

国家論

越後和典「新オーストリア学派の国家論」。本稿で越後氏は、オーストリア学派を代表する論者であるミーゼスとロスバードの国家論を、主にその戦争論を中心に取り上げることによって比較・検討している。越後氏が自らの評価をここまではっきり書いているのは初めてのことだろう。結果としてかれはロスバードの議論に軍配を上げているが、「無政府資本主義者」であるロスバードにこのような高い評価を与えている日本人というのも、また極めて珍しいのではないだろうか。とにかくもうかなりの高齢となられていると推察されるが、そのラディカルかつ論理の一貫性を重視する姿勢は素晴らしい。ぜひ一読をお勧めしたい。