Shouting Fire in a Crowded Theater

日々のあれこれ

不動産投資ゲーム

ウィリアム・J・ポルプー,ジェフリー・L・クルシャンク『不動産投資ゲーム』。仕事の関係から目を通したが、なかなかおもしろい。著者のポルプーは,不動産投資を手掛ける実務家であると同時に,ハーバード大学のビジネススクールで「不動産投資」の講義を受け持っている人物だ。本書はその講義録を基にして作られており,不動産投資というビジネスの一連の流れが,著者の体験も含んだ豊富なケーススタディを交えてわかりやく解説されている。 特に監訳者あとがき(ちなみに監訳者は不動産証券化業界で有名な川口有一郎氏)でも述べられているように,脚注と用語集の充実が素晴らしい。これを割愛しなかった翻訳陣に大いに感謝したいところだ。

アメリカのREITを語る上で欠かせない存在であるUPREITについては,ぼく自身,本書を読んで初めて理解できた気がした。もちろんここで描かれているケースは,アメリカの法制,税制等に規定されているものであり,そのまま日本に持ってくることはできないだろう。しかし,少なくとも金融技術(いまや不動産ビジネスは金融ビジネスの一種である)の大半がアメリカから入ってきていることを考えると,アメリカの不動産投資ビジネスの実態を押さえておくのは今後を予測する上でも非常に重要だと思われる。おすすめだ。。

ハーバードビジネススクールが教える 不動産投資ゲーム

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