Shouting Fire in a Crowded Theater

30代・独身・リーマンの視点

意志の勝利

10日から夏休みを取って東京の実家に戻っていた。といっても特段やることがあるわけでもなく、学生時代の友人等と飲みに行ったりしてのんびり過ごしていた。時間があったので渋谷の映画館「シアターN」で上映されている映画『意志の勝利』を見に行った。『意志の勝利』1934年に行われた国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)の第6回全国党大会の記録映画。レニ・リーフェンシュタール監督によって制作され、公開当時その映像美は高く評価されたという。プロパガンダ映画の金字塔的作品として今日でも有名だが、ナチスを称賛する内容から永らくお蔵入りとなっていた。それが今回一般公開されるということで、興味を持ったというわけだ。ちょうど8月15日の日経新聞一面コラムでこの映画が取り上げられていたので、目にした人も多いのではないだろうか。

日経のコラムでは「鳥肌が立つ」という言葉で表現されていたが、たしかにヒトラーやその側近の演説は今見てもかなりの迫力だ。当時のドイツの一般大衆が熱狂したのもわからないでもない。ただ、現時点での「危険性」があるかといえばさすがそれはないんじゃないかと。演説内容自体、少なくとも高等教育を受けた人間にはいささか滑稽に映ると思う。ドイツでは今も一般上映が禁止されているらしいが、おそらく過剰反応だろう。ともあれ歴史的なドキュメンタリ作品として一見の価値はあるので、夏休み時間のあるかたは見に行ってみてはいかがだろうか。