Shouting Fire in a Crowded Theater

日々のあれこれ

今は無き最強のヘッジファンド「ロングターム・キャピタル・マネージメント」

ロジャー・ローウェンスタイン『最強ヘッジファンド LTCMの興亡』を読んだ。タイトルのとおり、1998年に破綻したロングターム・キャピタル・マネジメント(LTCM)の栄光と転落の軌跡を描いたノンフィクションだ。元ソロモン・ブラザーズの「伝説のトレーダー」、ジョン・メリウェザーに率いられ、名門大学の博士号を保有する最優秀な人材を揃えた(パートナーの中にはノーベル経済学賞を受賞したロバート・マートンとマイロン・ショールズもいる)LTCMの内実は、下手なドラマよりもよほど面白い。ニコラス・ダンバー『LTCM伝説―怪物ヘッジファンドの栄光と挫折』と併せておすすめだ。

余談になるが、日本の金融機関について書かれた本で面白いと思えるものは非常に少ない。アメリカのそれが新しい金融技術の発達と密接に結びついているのに対し、日本の場合は社内抗争の内幕みたいな話が多いからだ。例外的に面白いのは「裏社会」とのつながりを扱ったものだろう。森功『同和と銀行 三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録』を読むと邦銀というのは本当に終わっているなと改めて思う。

最強ヘッジファンドLTCMの興亡 (日経ビジネス人文庫)

最強ヘッジファンドLTCMの興亡 (日経ビジネス人文庫)

  • 作者: ロジャーローウェンスタイン,Roger Lowenstein,東江一紀,瑞穂のりこ
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
  • 発売日: 2005/11
  • メディア: 文庫
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