Shouting Fire in a Crowded Theater

日々のあれこれ

同性婚に反対する

これも2006年2月に書いた文章。文脈を補強するために若干手を加えている。当時はちょうど大学卒業直前で時間があったためか、ヒマを見つけてはあれこれ書いていたのを思い出す。

トマス・ソーウェル「同性婚の"権利"」。ソーウェルによれば、婚姻(marriage)というのは「権利」などではなく、むしろ個々人がすでに持っている権利への「制限」である。活動家は「同性婚」の確立によって同性愛者にたいする社会的承認を実現しようとするが、それはかれらの掲げる「平等な権利(equal rights)」というスローガンと矛盾する。なぜなら、誰かが他人に自らを承認するよう強いる権利を持っているということは、その他人は自身の意見や価値を持てないことを意味しているからだ。ソーウェルは、「平等な権利」という言葉が,(あらゆる種類の)グループへの特権を意味することに成り下がった現状に警鐘を鳴らしている。

ぼくは、リバタリアンとして「同性婚」の法制化ではなくあくまで「婚姻制度」の廃止が正しい道だと思っている。その点については、過去に何度か書いたのでここでは繰り返さない(「同性婚」、「これからの『家族』の話しをしよう」等を参照してほしい)。しかし、ソーウェルのコラムはどれもおもしろい。かれの記事も以前書いたことがある(「黒いリバタリアン」)。日本の左翼的なバイアスのかかったアメリカ言論紹介ではほとんど取り上げられないが,もっと注目されるべきだということは改めて強調しておきたい。

入門経済学―グラフ・数式のない教科書

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